クリスマスの定番菓子トゥロン
毎年「もうすぐクリスマス、今年もあとわずかなんだ」と気付くのが、スーパーにクリスマス菓子コーナーが設置された時です。今年は10月下旬でした。
スペインにはクリスマスケーキを食べる習慣はないものの、クリスマス菓子はいろいろあります。その中でも代表的な伝統クリスマス菓子がトゥロンです。
スペイン全国で食べられるトゥロンですが、その多くはアリカンテ県にあるヒホーナという小さな山間の町で作られています。今やトゥロンのフレーバーは何十とありますが、もっとも知られているのはトゥロン・デ・ヒホーナ(トゥロン・ブランド:柔らかいトゥロンという意味)とトゥロン・デ・アリカンテ(トゥロン・ドゥロ:硬いトゥロンという意味)の2種類。トゥロン・デ・ヒホーナはアーモンドの粉とはちみつ、砂糖、卵白を固めたもので、トゥロン・デ・アリカンテは丸ごとのアーモンドを同様にはちみつ、砂糖、卵白で固めたものです。どちらもアーモンドの比率が高いものがおいしく、特に高級アーモンドのマルコナ種が重宝されています。このようにトゥロンはもともとはアーモンド菓子でしたが、最近多く出回っているのはチョコレートを使ったトゥロンです。
トゥロンは大きな板チョコのような状態で包装されて売っていますが、トゥロン・デ・ヒホーナのような柔らかいタイプのものはその場でカットしてくれる専門店もあります。
トゥロンの産地ヒホーナで