今週の日曜日はバレンシアのバレンタインデー
アラゴン10月に入り、バレンシアでお菓子屋さんの前を通ると、小さくてカラフルなお菓子やスカーフが目に入ります。この季節の風物詩です。
果物や野菜をかたどったおままごとのおもちゃのようなカラフルなお菓子はマジパンで、アーモンド粉と砂糖でできた練り菓子。バレンシアでは10月9日に、男性が愛する女性にこのマジパンをスカーフで包んで贈るバレンタインデーのようなステキな習慣があるのです。写真に写っているカードの男性が包みを抱えているのが見えますか？ これは18世紀から始まった習慣だそうで、la Mocadoràと呼ばれています（バレンシア語です）。男性から女性にという点が日本とは逆ですね。もちろん2月14日の本物のバレンタインデーもあり、こちらは男女とも愛する人に贈り物をします。
また10月9日は、1238年にアラゴン王国ハイメ1世王が何百年とバレンシアを支配していたイスラム勢力に打ち勝ち、バレンシアに入城したとされる記念すべき日で、バレンシア州の日として州の祝日になっています。日付けが変わると同時に花火があがり、この日はさまざまなイベントが行われます。10月9日のバレンシアはバレンタインだけではなく、とてもお祭りモードな1日なのです。
Source: バレンシアー地球の歩き方
