バレンシア着物クラブによるシルク博物館での展覧会KIMONO-伝統からモード
日本では知られていませんが、その昔バレンシアは絹産業が盛んでした。イベリア半島の大半を支配していたイスラム教徒たちが、シルクロードを通って伝わった技術を持ち込んだと言われています。15世紀には絹のギルド(同業者組合)も設立され、その建物は現在絹博物館としてとして使われています。市内にある世界遺産のラ・ロンハも正式名称はラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(絹の商取引所の意味)で、絹の取引の場だったのですよ。
<バレンシアにある絹博物館>
余談ですが、蚕を飼っている幼稚園~小学生低学年のくらいの子によく出会うのは、その名残なのでしょうか・・・
ところで、バレンシアには日本の着物を愛してやまないスペイン人が立ち上げた"バレンシア着物クラブ"というグループがあります。私は浴衣さえ自分では着られないというのに、時にはフォーマルに時にはカジュアルに着物を楽しむ姿は感心せずにはいられません。
このグループが昨年の春に前述の絹博物館で日本の着物の展覧会 Kimono-伝統からモードを開くことを企画してたのですが、コロナウイルスの影響で中止になった上、公的支援まで見込めなくなり資金難に陥ってしまいました。そこでクラウドファンディングを始めたものの、残り1週間を切っているのにまだ目標額に達していません。よろしければ、こちらからクラウドファンディングの内容をご覧ください ⇒ https: