続・スペイン語の名前についての豆知識
前回のスペイン語の名前についての豆知識に続編です。日本にはないスペイン語の名前の習慣をご紹介します。
スペインでは、父と息子、母と娘が同じ名前ということが度々あります。私のまわりにも何家族もいますが、ちょっと紛らわしかったりします(苦笑)ちゃんと区別するために名前の後にパドレ(父)、マドレ(母)、イホ(息子)、娘(イハ)を付けたりします。
例:お父さんの方のフアン→ フアン・パドレ(Juan padre)
例:娘の方のカルメン→ カルメン・イハ(Carmen hija)
私の知り合いのフアンの家族は、もう何代も前から長男はみんなフアンという名前だと言っていました。日本だと同じ漢字を名前のどこかに入れる、みたいな感覚なんでしょうか。
もうひとつ、スペインの名前で特徴的だと思ったのは、その土地の聖人にちなんだ名前が多いと言うことです。たとえば、バレンシアの守護聖母はデサンパラードス(Desamparados)といいます。短縮形はアンパロ(Amparo)ですが、特にバレンシアに多い女性名です。ほかの地方にもいることはいますが、もしかしたらもともとはバレンシアの出身なのかもしれません。また、サラゴサ大聖堂の聖母ピラールはスペインの守護聖母ですが、ピラールという名の女性もサラゴサに多いんです。バレンシアにはビセンテ・マルティールとビセンテ・フェレールという聖人がいるせいか、ほかの地